イタンジ株式会社は2026年8月27日、賃貸管理の業務支援サービス「ITANDI 賃貸管理」の修繕システムに、原状回復工事の見積書をAIが読み取って整理する「工事見積AI-OCR」を追加した。施工会社ごとに書式が異なる見積書を自動でデータ化し、賃貸管理会社の手入力負担を軽くする狙いがある。
原状回復工事の見積作成は、FAXやPDF、Excelで届いた情報を管理会社が自社システムに手入力し、項目を調整したうえでオーナー提示用に再作成するのが一般的だ。明細が多く、施工会社の書式によっては工事項目が細かく階層化されているため、転記に時間がかかるうえ入力ミスや確認漏れの温床にもなっていた。
新機能では、見積作成画面からPDFをアップロードするだけでAIが工事項目や金額を抽出する。プレビュー画面では原本のPDFと読み取り結果を左右に並べて対比でき、修正や項目の追加・削除も可能。正確な数値管理が求められる業務特性を踏まえ、AIによる読み取りに人間の最終確認と承認フローを組み合わせる設計とした。
蓄積された見積明細データは、既存機能の精度向上にもつながる。「過去案件履歴」機能では建物や部屋単位の修繕履歴を明細レベルで一覧化でき、前回修繕時の見積や同建物内の別部屋の設備交換履歴を参照できる。「AIオーナー説明サジェスト(β版)」では、前回からの単価差異や短期間でのクロス張り替えの重複、設備の再交換など、オーナーから質問を受けやすい観点を自動で提示する。同修繕システムの導入社数は1,500社を超える(2026年4月末時点)。
出典:PR TIMES